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○名称のものを醸造か蒸溜した酒
林檎酒:リンゴの果実の液汁を発酵させて作った酒。シードル。
枇杷酒:熟したビワの果実を発酵させて造った酒。
蜜柑酒:ミカンの果汁を発酵させて造った酒。
梨酒:梨の果汁をしぼり、発酵させて造った酒。
茱萸酒・胡頽子酒(ぐみざけ):十分熟したグミの実を干し、汁漿(しる)を搾り取って造った酒。
桑酒:桑の実で造った酒。味醂(みりん)に似て芳烈。京都府船井郡八木町の産が名高い。
粟酒:粟(あわ)で醸した酒。
黍酒:黍(きび)から造った酒。きびのさけ。
乳酒:動物の乳からつくった酒。中央アジアの遊牧民の間に行われる、羊乳・山羊乳によるケフィア、馬乳によるクミスなどがある。
黄酒(おうしゅ):中国酒の一。糯黍(もちきび)または糯米(もちごめ)などを原料とし、きょく子(きよくし)を用いて製した淡褐色ないし黒褐色の醸造酒。ホワンチュー。
米酒(ビーチュー):(中国語)台湾産の蒸留酒の一つ。蒸した米に、麹(こうじ)に相当する「べいか」を加え、発酵させて蒸留した酒。酒精含有20〜25パーセント。
猿酒:猿が木のうろまたは岩石のくぼみなどに貯えておいた木の実が、自然に発酵して酒に似た味となったもの。ましらざけ。
○そのうち地名の入った酒
奈良酒:奈良地方で醸造する酒。古来、優良酒とされた。
柳の酒:中世、京都の柳屋で醸造された銘酒。柳樽。やなぎ。
天野酒(あまのざけ):中世、大阪府河内長野市の天野山金剛寺で産した名酒。あまの。
灘酒(なだざけ):兵庫県灘地方から産出する清酒。室町時代以降、特に近世になって、奈良酒没落のあとをうけて、良米と良水とに恵まれ、優秀な技術と相まって、日本酒中の最優良品と称せられた。灘目。
池田酒:大阪府北西部の池田でつくる酒。江戸時代における最上の酒で、辛口で喜ばれ、伊丹酒と並称。
伊丹酒:摂津(セツツ)(今の兵庫県)の伊丹で産した清酒。江戸時代を通じて最上酒とされた。伊丹諸白(モロハク)。
汾酒(ふんしゅ):中国の蒸留酒。高粱(こうりゃん)を原料とし、これにきょく子(きよくし)を加えて造った酒。山西省汾陽県の産。フェンチュウ。
朝鮮酒:朝鮮特有の酒類。多くは米またはコーリャンを原料とし、これを蒸したものに水ときょく子(きよくし)(麹の類)とを加えて甕(かめ)に仕込み、糖化・発酵させて造る。濁酒(まっかり)・薬酒・焼酒の三種がある。
菊水:中国,河南省内郷県にある河川。白河の支流。谷間に咲く大菊から露がしたたり落ち、川の水を飲んだ者は長寿であったという。また,この水で造った酒。菊の水。
○混成酒(酒に何かを漬けたり、添加したりして作った酒)
柚酒:柚の実のしぼり汁をまぜた酒。
蜜柑酒:焼酎などにミカンの果実を漬けて造ったリキュール。
蝮酒:マムシを浸した焼酎。強壮剤として使用。
羽節酒(はぶしざけ):雉(きじ)の羽節の肉と塩とをまぜて造った酒。
鳩酒:たたいた鳩の肉と骨とを上等の酒に入れ、火にかけたもの。腰痛・下冷に効能があるという。
忍冬酒(にんどうしゅ):薬用酒の一つ。スイカズラの茎葉の浸出液と焼酎との混成酒。浜松市の名産。
肉桂酒:ニッケイの皮を焼酎に入れ、砂糖を加えて造ったリキュール。
吐根酒(とこんしゅ):吐根の根の粉末をシェリー酒に浸して濾過した黄褐色の澄明液。去痰剤・催吐剤。
桃仁酒(とうにんしゅ):桃仁・白檀(びやくだん)などを焼酎にひたし、砂糖を加えて作った酒。
椒酒(しょうしゅ):山椒(さんしょう)の実などを入れた酒。屠蘇(とそ)など。
屠蘇:年頭に、一年の邪気を払い延命を願って飲む薬酒。屠蘇散を酒または味醂(みりん)に浸したもので、年少者から順に飲む。おとそ。屠蘇酒。
鴆酒・酖酒(ちんしゅ):鴆毒(中国に住むという鳥の名。羽には毒があり、それを浸した酒は人を殺すといわれる。)をまぜた酒。毒酒。
卵酒:酒に鶏卵と砂糖を加え、かきまぜて煮立てた飲料。風邪のとき発汗剤とする。
生薑酒:ショウガの根をおろして入れ、砂糖を加えた酒。からだを温める効がある。
紫蘇酒(しそざけ):焼酎にシソ・桂皮・茴香(ういきよう)などの浸出液をまぜた香味ある飲料。
甘露酒:鶏卵と味醂とをとろ火であたため、葛粉と付子(ぶし)・肉桂を加味した甘味の豊富な一種の酒。甘露。
芋酒:ヤマノイモをすりつぶし、酒にまぜて煉り酒のようにしたもの。薬用酒として用いる。
霰酒(あられざけ):蒸米または霰餅を入れ熟成させた味醂酒。奈良の名産。霙酒(みぞれざけ)。
養老酒:味醂に人参・丁子(ちようじ)・大黄・当帰・川きゅう(せんきゆう)・大茴香(ういきよう)・サフラン・甘草などの煎汁を加えたもの。濃紅褐色で、甘くて強烈。岐阜県養老郡の名産。
菊花酒:中国で、菊を焼酎に浸したり黍(きび)米と混ぜたりして造る酒。翌年9月9日に飲み、厄払いにする。
練(り)酒・煉り酒:白酒の一。蒸した米に酒と麹(こうじ)をいれて熟成させ、石臼でひき,漉(こ)したもの。博多の名産であった。練貫(ねりぬき)酒。
柚酒:ユズをしぼった汁をまぜた酒。
白酒:濃厚な白色の酒。甘味豊かで一種特有の香気がある。蒸した糯米(もちごめ)と米麹(こめこうじ)に味醂または焼酎を混和して20〜30日間放置し、後にすりつぶして造る。多く雛祭に用いる。山川酒。濁酒(どぶろく)の別称。
煎酒(いりざけ):酒を煮つめたもの。古酒に鰹節・炒塩・醤油などを加えて煮つめたもの。刺身・膾(なます)などの味付け用。
コカ酒:赤葡萄酒にコカの葉を浸して作った薬用酒。
キュンメル(ドイツ):キャラウェーの実を精製アルコールにつけ,糖分を加えた香味の強い無色の酒。
氷酒(ひょうしゅ):果実の搾り汁にシロップおよび酒類を加え、軽く凍らせた飲物。ポンチ・ソルベ・グラニテ・マルキズなど。
(多くは広辞苑)
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