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酋しゅう
酉とハの組み合わせ(旧字体)で、酒壷から香気が立ち上っている様子だそうです。醗酵して熟した酒の意味や、その酒の醗酵をつかさどる者ということからかしら(酋長)といった意味がついたようです。酒は神様の飲み物だったのは漢字の本家中国でも同じだったのでしょう。ちなみに、尊の字は、「寸」の部に含まれますが、両手(寸=ψψ)で酒壷(酋)を神に 捧げるさまで、たっとぶことを意味を表しました。
酔すい
漢字の右の部分「卆」の旧字は「卒」です。卒は終わること。説文解字という中国の漢和辞典によると酒を飲み終わって乱れない意味だとしています。説文解字は、解釈が道徳的で面白いのですが、たとえば、武という字は、「戈」(ほこ=刀)と「止」(とめる)を合わせた字で、戈=武力の威力で戦いを未然に止めるという、今で言えば核抑止論のような意味だとしています。ところが実際の字源は、戈を持って進む、つまり侵略する(止の部分は、足の象形文字で、「歩」の上の部分で、歩む、進むを意味します。)ことなのだそうです。卒は終わる、尽くすの意味と音で、すすめられた酒を飲み尽くすことで、結局は酔いつぶれることのようです。
酌しゃく
偏としての「酉」は、「とりへん」とも、「ひよみのとり」といいます。「ひよみ」は暦のことで、酉が十二支の十番目の「とり」として、こよみに使われるので、「鳥偏」、「隹-ふるとり」に対して、「ひよみのとり」と言います。「酉」は、酒に関係する漢字の偏として主に使われます。さて、酌は、酉と勺の組み合わせです。勺は、ひしゃくの象形文字で、中の棒は、物をあらわします。勺は、そのことから、容量の計量の単位に使われます。
そうしたことから酌は酒を汲む意味で、それが酒をつぐ、盃にさすとか、といった意味を持ちました。
酒しゅ
酒という字は、「さんずい」と、「酉」の字の組み合わせで出来ています。はじめは、「彡」が右についていました。それで「酒」の字は辞書でひくのに「さんずい」でなく、「酉偏」なのです。「さんずい」は、水を意味し、酉は壷をあらわします。酉はまた、穀物がみのってから酒を醸すので、成熟の意味があったり、暦の「とり」にあてられたりしています。
ところでこれは何でしょう。
斜十抱月シ偏之鳥 十斜めにして月を抱くシヘンの鳥
二人登木天下之口 二人木に登りて天下の口
示林下シ偏之鳥 林下に示すシヘンの酉
天下之口草木間有人 天下の口草木の間に人有り
「斜十抱月」=有、「シ偏之鳥」=酒で、「酒有り」です。「二人登木」=來、「天下之口」=呑で、「来たりて呑まん」、「示林下」=禁、「シ偏之鳥」=酒で「禁酒」、そして「天下之口」=呑、「草木間有人」=茶で、「茶を呑まん」です。
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